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山田洋一さん逮捕と裁判の問題点――誰もが狙われる銀行口座を理由にした弾圧
4月21日(土)18時開場、18時半開始 小田地区会館大会議室
報告  橋本太地弁護士、山田洋一、救援会、他

小田地区会館へのアクセス
http://w8.alpha-web.ne.jp/~odaruma/koutu/koutu.html

今後の公判日程

山田編集長、保釈決定!
ご支援を心より感謝いたします。
無罪を勝ち取るため、引き続き裁判の傍聴をお願いします。

昨年11月21日の不当逮捕以来、山田編集長は、生田署での拘留、起訴、極寒の
神戸拘置所への移管を経て、2月16日、神戸地裁で初公判を迎えました。彼は、
初公判でもこれまでと同様、無罪を訴え、逮捕・起訴の不当性を強く訴えました。
そして、その日の夕方、保釈決定の知らせが入り、急展開で解放されました。

翌17日、小田地区会館(本人の地元である尼崎市)で行われた「支援する会結
成集会」には、120名もの方々が参加して頂きました。集会は、本人から支援者
へのお礼の挨拶と獄中生活の報告からスタートし、各支援団体のアピール、トー
クセッション、ビデオ上映、ミニライブなど多様な内容で、参加者全員が共に解
放の喜びを味わうことができました。

逮捕以降の3か月に及ぶ戦いでは、獄中の本人の頑張りは無論ですが、彼を支
援する多くの方々の熱い思いと行動が早期の保釈に繋がりました。物心両面での
ご支援に心より感謝いたします。
今後は、押収物の早期返還とともに、第2回以降の公判も月1回のペースで予
定されており、これをしっかり戦いぬくことで、完全無罪を勝ち取りたいと思っ
ています。

予定されている公判日程は以下の通りです。是非、多くの方の傍聴行動をお願
いします。

公判日程

3月22日(木)10時~神戸地裁101号大法廷。弁護団からの証拠申請

4月25日(水)13時半~被告人質問

5月23日(水)13時半~論告求刑、意見陳述、最終弁論

釈放挨拶文

皆さまのお陰で緊張感と闘争心を維持
未来社会の展望へ共に飛躍を

山田洋一(人民新聞編集長)

 人民新聞社へのガサイレに抗議し、 何度も何度も留置所のある生田警察に抗議デモをかけ、 激励行動に駆けつけて下くださったみなさん、 昨年末の勾留理由開示裁判・2月の初公判を傍聴し、 抗議署名に賛同していただいたすべての方々に心から感謝の意を表 したいと思います。皆さんの大きな抗議のおかげで2月16日( 初公判後)保釈されました。ありがとうございました。
私の逮捕・起訴については、冒頭陳述で述べたとおりです。「 第3者に使わせる目的で口座を開設した」という検察の主張は、 全く事実に反しています。問題とされた銀行口座は、 開設当初から被逮捕まで、一貫して私が管理していました。 日常的に出入金を確認し、 ネットバンキング用のパスフレーズと暗証番号を定期的に変更してきました。
それにしても今回の事件は、不可解な点が多すぎます。まず、① 被害者のいない事件で逮捕状が出され、 3か月もの長期拘留が執行されたこと、②つめは、 人民新聞社にこれ見よがしの大規模ながさ入れを行ったこと、③ つめは、こんな微罪で起訴し、公判まで請求していることです。 無理の上に無理を重ねていることが、事件の特徴だと思います。 これらは、今後の公判で明らかにしていきます。

体に直接入った激励行動の声

さて、3か月の拘禁生活は、私に強いインパクトを与えました。 私は、ずっと独房だったのですが、 他の収容者と言葉を交わすことは無論、 顔を合わすことすら徹底的に禁止されました。 完全に人との交流を絶たれると、 私のような人見知りする人間でも人恋しさが募り、 看守とでも話がしたくなるほどでした。
こうしたなかでの激励デモには、本当に感激します。 怒りと闘争心むき出しのシュプレヒコールは、「聞こえる」 というより体に直接入ってくるような感覚を覚えました。 差し入れが届くと、顔が浮かび、会話や思い出が蘇ってきます。 娑婆では当たり前の何気ない会話が、人の気持ちを安定させ、 他者とのつながりのなかでこそ、 私たちの人生が作られていることを実感できました。
時間の感覚も大きく変化しました。逮捕直後には、 乗っている電車に急ブレーキがかかって前につんのめるような感覚 に襲われました。 目まぐるしく過ぎ去る時間の流れが突然ゆっくりと流れはじめ、 抽象的だった「時間」が目の前に立ち現れてきます。
留置所では、名前を奪われ番号で呼ばれ、 衣服も奪われたのですが、いくら「ここは別世界だ」 と自分に言い聞かせても、時間への囚われだけは、 なかなか脱ぎ去ることができませんでした。「すべきこと」 などないのですから、時計を気にする必要はないのですが、 時計が見えないと不安になっていました。

緩やかな時間で思考を深める

「モモ」(ミハエル・エンデ著)に出てくる「時間泥棒」 が実感を持って迫り、私たちの日常が、「より速く、より遠くへ」 という資本主義の原理に骨の髄まで冒されていることを発見するこ ともできました。
これらの発見は、10年後に振り返っても、鮮明な記憶とともに、 私の人生を
彩る象徴的な時間として立ち現れるでしょう。 今回の拘置所体験は、 辛いだけの時間でなかったことだけは確かです。 さまざまな発見がありましたし、これまでの娑婆での暮らし・ 活動・仕事について、じっくり見直すこともできました。
これらの発見や反省は、 これからの活動や紙面づくりを大きく革新するだろうという予感も あります。いずれにせよ、正月明けの数日、 少々だれた時もありましたが、 緊張感と闘争心を維持できたことは皆さんの支援と連帯のおかげで す。重ねて感謝します。

危機の時代は人民新聞の出番

アベノミクスを正当化する唯一の根拠であった株価が不安定化し、 安倍政権は、ますます凶暴化するでしょう。 トランプとともに東アジアの緊張を高めて軍事化と国内統制を強め ることが予想されます。
しかし凶暴化は弱さのあらわれです。 資本主義総体が危機を迎えていることは、明らかです。 危機の時代は、誰もが不安の中でもがき、 必死に出口を探そうとします。生きる意味を真剣に問い、 あるべき社会・ 世界を探し求めるエキサイティングな時代ともいえます。 危機という言葉には、「ピンチ」という意味と「分かれ道」 という意味があるそうです。
まさに人民新聞の出番だと思っています。 未来社会の展望を皆さんとの議論の中で作りあげていきたいと思っ ています。弾圧下のご支援、 ご協力にあらためて感謝するとともに、人民新聞の飛躍に向けて、 さらなるご協力をお願いしたいと思います。共に!

初公判は満席、兵庫県警に申入れ 尼崎・東京で救援集会開催

2月16日の初公判は90名が傍聴席を埋めた。 編集長も弁護団も熱く答弁し、拍手に包まれた。 続けて兵庫県警に抗議行動し、公安三課の森川剛匡(次席) が直接出てきたため、弾圧の謝罪、押収物の返還、 全捜査の中止を申し入れた。
翌17日の尼崎集会は120人が結集し、 多様な発言者が編集長を激励し弾圧に抗議した。 2月24日の東京の集会も70人も集まった。これらは今後の「 人民新聞」で詳報する。ぜひ、 ウェブサイトから定期購読申込みをお願いします。https:/ /jimmin.com
今後の裁判は3月22日10時~、4月25日13時半~、 神戸地裁101号大法廷にて。無罪へ結集ください!( 人民新聞編集部)
「山田洋一さんを支援する会」:http://support- yamada.skr.jp/